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腸内環境とは

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最近は腸内環境という言葉をよく耳にするようになったと思います。
腸内環境が具体的にどういうことに影響があるのかを解説していきます。
概論
まず、人間が食物を口にしてから出すまでのフローを正しく認識する必要があります。
よくダイエットではカロリーの摂取と消費を天秤にかけて、ということが言われますが半分正解で半分不正解です。
というのは、人間は「摂取」「消化」「吸収」「代謝(排泄)」という工程を経ていく訳ですが、
吸収でつまづいてしまう人は太れないという悩みがあるかも知れないし、代謝に課題がある人は太りやすいです。
同じカロリーを摂るのでも栄養価の高い無農薬玄米などを中心に食べる2000キロカロリーと、
ジャンクフードのようなものばかりで摂る2000キロカロリーでは体に起こる現象は全く異なります。
当たり前ですけど前者の方が健康的だし体重も良い方向に進みます(太れない人は太るキッカケになる・太っている人なら痩せる)。
で、4つのフローの中の「吸収」に腸内環境が影響します。
咀嚼や唾液、胃酸などで消化をして、その先で主に小腸の機能を介して吸収されていきます。
吸収された栄養素が体内で代謝され、エネルギーを生み出したりや体の一部になったり不要なものは排泄していく訳です。
要は、腸内環境というのは植物で言うところの根っこのような役割ということです。
根っこが腐敗してしまったら、いくら良い土と日光と水があっても吸収できないですから、最終的に植物は枯れてしまいますよね。
逆に言うと根っこ(腸内)が丈夫であれば多少環境(食べ物)が悪くても雑草のように強い植物でいられるわけです。
まぁ環境(食べ物)が悪すぎることで根っこも腐ってしまうので相互関係ではあるんですけどね。
腸内環境が悪化する原因
ではどういったことで腸内環境が悪化してしまうのかいくつか例を挙げてご紹介していきます。
1.添加物や農薬
体内で代謝することができないものを摂取してしまうとそれが腸内で長期間滞留することになります。
代表的なもので言えば人工甘味料。
アルパルテームやアセスルファムカリウムなどは糖質やカロリーは0ですが、腸内環境を悪化させるので結果的にダイエットには不向きですし
健康上も悪いのがよく分かると思います。
2.乳製品や小麦粉
乳製タンパクのカゼインや小麦粉のグルテンなどによっても腸内環境は悪化します。
小腸には絨毛といって栄養を余すことなく吸収するためにふぁさふぁさと毛が生えています。
毛が生えていることで表面積を増やして栄養素を吸収する事、そして不要なアレルギー物質などを体外に排出するという役割を担っている訳ですが、
カゼインやグルテンによってこの絨毛の機能が阻害されてしまいます。
3.オメガ6や飽和脂肪酸
この脂質が必ず悪ということではありませんが、現代社会では過剰摂取しやすい脂質になります。
過剰摂取することで腸内環境は悪化しますし、炎症体質にもなりやすくなります。
4.過剰なタンパク質摂取
健康食のイメージが強い鶏の胸肉なども大量に食べ過ぎれば腸内環境を悪化させます。
消化吸収に時間がかかるものを過剰摂取すれば当たり前ですが臓器にかかる負担は増加します。
タンパク質は人体に必要なものではありますが、過剰摂取すれば腸内環境を悪化させてしまいますし、腎臓や肝臓への負担も大きいので要注意です。
腸内環境が悪化するとどうなるか
では次に腸内環境が悪化すると具体的にどういったことが起こるのかご紹介していきます。
1.ニキビや吹出物ができやすい
腸内環境が悪化するといわゆる便秘の状態になりやすくなります。
便秘というのは小腸に食べ物が長期間滞留している状態ですが、長期間滞留することで食べ物が腐っていきます。
実は腐敗したものは腸内にずっと滞留している訳ではなく、体内に再吸収されます。
それが何かしらの形で表に出ようとして、ニキビや吹出物になったり、体臭として出たりしてきます。
2.免疫が落ちる
絨毛の働きが機能しない状態、いわゆるリーキーガットになってしまうと栄養素は吸収できないわアレルギー物質は除去できないわという状況になります。
今までは弾くことが出来ていた卵や小麦粉、甲殻類、キノコなど食べ物のアレルギー成分や、
外から入ってくる花粉などのありとあらゆるアレルギー物質に対処できない体になってしまいます。
3.太りやすい・または太れない
栄養素をしっかり吸収できなくなるということで太りやすくなったり太れなくなったりします。
なぜ正反対のことが起きるかというと、最終的な症状が人によって違うだけで本質は変わりません。
タンパク質などの栄養素が吸収できなくて筋肉の合成が出来ない人というのが太れない人。
ビタミンやミネラルなどの栄養素が吸収できなくて、代謝がうまくいかず低燃費になりすぎてしまうのが太りやすい人です。
結局どちらも栄養素をうまく吸収できていないということなんです。
4.精神的安定がなくなる
小腸では幸せホルモンセロトニンが分泌されます。
セロトニン不足による鬱や精神疾患もあります。
腸内環境が悪化することでセロトニンの分泌量が減ってしまいますので注意が必要です。
まとめ
ということで、どういったことで腸内環境が悪化して、腸内環境が悪化するとどうなるのかということをご理解いただけたと思います。
今の日本で何も気にせずに生活をしていれば間違いなく腸内環境は悪化してしまいますので、
ご自身で食べる食材というものにはしっかりと気をつけていただけたらと思います。
体調がすぐれない、ダイエットしたい、美容に気を付けたい、精神が落ち着かない、こういったお悩みがある方は是非ご自身の腸内環境に目を向けてみてはいかがでしょうか。