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脳神経系から考える ~肩こりとは~

脳神経系というと小難しいものを認識されがちです。
ですが、体のケアをする上で最もと言っても良いくらい大事な要素です。
肩こりを感じるのも脳、肩こりを引き起こしてしまうのも脳です。
脳から電線のような役割をしている神経。
これらを大雑把にでも把握することが肩こり改善にも繋がります。
まず、神経系には中枢神経と末梢神経があります。
中枢神経は脳と直接的な繋がりをもつ部分、末梢神経は枝分かれしか末端の部分です。
木に例えていえば、根っこが脳、幹が中枢神経、枝や葉っぱが末梢神経、みたいなイメージです。
それとはまた別に、運動神経、自律神経、感覚神経があります。
運動神経と自律神経は脳みそから体に送られる信号で、アウトプットです。
木の根っこから幹を通って枝まで栄養分を送る、みたいなイメージです。
逆に、感覚神経は末端から脳に送られる信号で、インプットです。
葉っぱや枝が風を受けて「あ~今揺れてるな~」という感覚を脳(この例えでは根っこ)に送る役割です。
図にするとこんな感じです。

さて、脳や神経の概要がなんとなくわかったところで、肩こりの話になります。
肩こりはなぜ起こっているか。
運動神経バグ:運動神経ががバグっていて常に肩が緊張している状態を作ってしまっている。
自律神経バグ:交感神経と副交感神経のスイッチ切り替えがうまくできずに常に緊張してしまっている。
感覚神経バグ:感覚神経がバグっていて自分の肩がすくんでいるいることに気付けない。
神経的な側面で見ると上記のようなことが考えられます。
運動神経バグと感覚神経バグがなんとなく似ていると感じた方はいませんか?
これ実は、言っていることほとんど一緒なんですよね。
ただそれがアウトプットの側面からくるものなのか、インプットの側面からくるものなのかの違いです。
「自分の肩の位置はここだ」と運動神経がコントロールして、それを感覚神経で「自分の肩の位置は今ここにあるな」と認識するわけです。
つまり日常的に運動不足の人は、運動神経と感覚神経が両方とも機能が落ちている可能性があるということです。
その原因にアプローチする肩こり改善方法が、筋トレです。
筋トレをすることによって肩こりが改善するというものすごく雑な改善方法がありますが、これは言ってしまえば、運動神経と感覚神経の使用頻度を上げて、神経がより微細な動きを認識できるようになり、肩の位置をコントロールできるようになった状態を言っています。
ただこれは、肩こりの重症度が軽症の人には効果が出ることがほとんどですが、重症度が高い人は場合によっては逆効果になってしまうこともあるので注意が必要です。
確かに、運動神経と感覚神経は使用頻度が上がるのでそこは良いのですが、重症度の高い人は体の使い方がそもそも大きくズレてしまっていることが多いので、そうすると間違った動きを反復することで運動神経と感覚神経の感覚が更にズレていくという恐ろしいことが起こる可能性があります。
そうなってしまうと、もちろん肩こりは治りません。
まとめです。
つまり何が言いたいかと言うと、肩こりを認知するのは脳であり、筋肉が収縮してしまっているという現象そのものは枝葉の部分に過ぎないということです。
脳神経系がバグっているという土台があり、その上に肩こりは存在します。
つまり肩の筋肉が収縮してしまっている状態をなんとかしようとするのではなく、バグってしまっている脳神経系を改善しようとすることこそが、本当に根本解決に繋がるということです。
こういった考え方が、少しでも一般の人たちにも届けばと思い、少し難しい内容ですがこのような記事を書かせていただきました。
ご興味がある方はお問い合わせください。