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肉体の損傷=痛み ではない!?

皆さんこんにちは。
皆さんは日ごろ、腰痛や膝痛などの"痛み"に悩まされていませんか?
単に痛みと言いましても種類がありますよね。
痛みにはご存知の通り、急性痛と慢性痛があります。
今日はそのうちの慢性痛に関してのお話になります。
はい、では本題です。
まず結論から言ってしまいます。
慢性痛においては「組織の損傷=痛み」ではないということです。
急性痛、例えば膝をすりむいて怪我をしたとか、交通事故にあってむち打ちになったとか、スポーツをしていて足を捻ったとか、
そいうったものは組織損傷そのものが痛みと直結しているので、その炎症が収まれば次第に痛みも治まるのが自然ですよね。
でも慢性痛は、組織損傷と痛みがイコールではないんです。
2005年に発表された研究でこんな研究があります。
膝に痛みのない、NBAの20人の選手(21~36歳、平均26歳)を集めて、計40個の膝をMRIで検査をしました。
40個の膝のうち、軟骨のすり減りや半月板の損傷をしていた膝が27個もありました。
27/40個の膝で組織損傷を起こしているにも関わらず、検査対象になった人たちは痛みを訴えていなかったんです。
2008年に発表された研究でも同様の条件で似たようなデータがとれています。
膝に痛みのない14人の選手を集めてMRI検査をしたところ、どちらの膝も組織損傷が一切なかった選手は1人していなかったというものです。
そして2016年発表の研究では、上記2つの研究は選手の年齢がそこそこいっているからではないかという疑問から、大学バスケ選手を対象に研究が行われました。
対象となった選手は男性12名、女性12名、年齢幅は18~22歳で行われました。
なんと結果は、24名の選手全員のどちらかの膝に、何かしらの損傷が見られたそうです。
改めて言いますが、これらの研究は全て膝に痛みを訴えていない選手を対象に行っているのです。
それでもこれだけの膝を検査して何かしらの損傷があるというのは不思議でなりませんよね。
でも冷静に考えると当たり前と言えば当たり前かも知れません。
というのは、ご高齢の方で言えば軟骨のすり減りなんてどこもかしこもなっているはずです。
軟骨のすり減りが起こると100%痛みに直結するのであれば、高齢者は全員どこもかしこも痛い、全身痛の人になってしまいます。
同じ高齢者であっても、痛みを感じる人とそうでない人がいることからも、「組織損傷=痛み」ではないことが分かりますよね。
今回ご紹介している研究データは膝を対象にしていますが、これはヘルニアであっても四十肩五十肩でも同じことが言えます。
一般的に手術が必要とされているあのヘルニアですら、生前腰痛を訴えていなかった人を死亡解剖したらヘルニアが見つかったなんてことはザラにあります。
四十肩五十肩も同様です。
それでも痛みがある人は病院に行き検査を受け、医者に「軟骨のすり減りですね」などと言われて納得してしまう。
そして湿布や痛み止めを渡されて終了…。もしくは手術を案内されるか。
そんなところがオチではないでしょうか?
また、逆のパターンもありますよね。
痛みがあるから病院にいって検査をしました。
ところが組織損傷がどこにも見られなくて、医者から「特に異常ありませんね、経過観察しましょう」と言われてしまうケース。
このパターンも湿布を渡されて終了、というオチ。
僕たち治療家から言わせると、「何にも分かってないな」と思うのが正直なところです。
この様なケースでお悩みの方は是非、当サロンにお問い合わせください。