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変形性膝関節症(膝OA)の治し方


変形性膝関節症は男女比に大きな差があり、男性1に対し女性4の割合で発生するとされています。特に高齢者になるほど罹患率が高くなります。

初期段階では立ち上がる瞬間や歩き出す瞬間などの初動に痛み、中期になると階段の上り下りに痛みを伴い、正座ができなくなります。

末期になると安静時でも疼痛が起きることもあります。

その原因と対策についてご紹介していきます。



原因

一般的に言われる原因は加齢による軟骨のすり減りが主です。

また、過去に骨折や靭帯断裂・損傷などを経験した人は発症リスクが高くなります。

しかし全員が全員、加齢による軟骨のすり減りが起き、変形性膝関節症になるということではありません。

正しく膝が機能していないから一部に負荷がかかり、年月を経て大きなダメージとなってしまうのです。

①体の使い方の癖 → ②膝のアライメント不良 → ③軟骨すり減り → ④痛いから動かない → ⑤筋力低下 → ⑥さらにアライメント不良が起きて体の使い方の癖が悪化する → ①に戻る

このような負のスパイラルに陥る人が多いと思います。


次に、膝の内側に痛みを生じるパターンと、外側に痛みを生じるパターンをご紹介します。

正常であれば関節に裂隙(れつげき)といって、ちょうど良い隙間が空いているのですが、変形性膝関節症の人はそうではありません。

圧力がかかった部分の軟骨に負荷がかかるので、O脚の人は内側半月板に痛みが生じることが多く、X脚の人は外側半月板に痛みが生じることが多いです。

O脚やX脚が極端に進行すると、軟骨のすり減りによる痛み以外にも靭帯が伸びてしまったり、鵞足炎や腸脛靭帯炎といった症状が発症することもあるので注意が必要です。

また、O脚やX脚は生まれもった骨格の影響でなっているのか、後天的なカラダの使い方のクセでなっているのか、人によります。

後天的な場合には、股関節から影響しているパターンと、足首から影響しているパターンがあります。

参考までに、X脚のアライメントの代表的なパターンはこちらの記事でご紹介しているのでご参照ください。

https://www.pcsovice.com/post/%E5%81%8F%E5%B9%B3%E8%B6%B3%E3%81%AE%E6%B2%BB%E3%81%97%E6%96%B9


O脚やX脚が進行していて、現在なんとなく膝に違和感がある人は黄色信号と捉え、早めにアライメントを整えることをおすすめします。



手術はするべき?

病院に行くと手術か保存療法のいずれかの選択が求められます。

保存療法は痛みを止める薬と、運動療法を組み合わせたものになります。

ここで私が言いたいことは、そもそもなぜ変形性膝関節症になったのかを振り返ってほしいということです。

体の使い方の癖→膝のアライメント不良→痛み発生

という段階を踏んでいる人がほとんどなので、手術をしても体の使い方の癖が抜けなければまた同じことを繰り返すのは目に見えてます。


また、病院で指導される運動療法に関しては精度が低いと言わざるを得ません。

我々治療家は、その人の体の癖を見極めるのはプロですが、医者はそうではありません。

「〇〇筋が弱ってるのでそこを鍛えておいてくださいね~」

これでは、治る訳がありません…。

その結果、保存療法ではどうしようもなくなったので手術をした、という方も少なくないと思います。

でもそれって、まともに保存療法してませんよね、っていうツッコミを入れたくなってしまいます。


運動療法では、軟骨がすり減ってしまったものを取り戻すことはできませんが、正しいアライメントを取り戻せば痛みをとる、または軽減させることはできます。



対策

では具体的な運動療法はどのようにすべきなのでしょうか。

運動療法では、大腿四頭筋(前もも)のトレーニングが割とメジャーな気がします。

でもこれ、人によっては逆効果な場合もあるんです。

そのロジックを事細かく説明するとキリがないので割愛しますが、正直なところ、これさえやっておけばOKというものは存在しませんし、人によって体は様々なのでケースバイケースです。

何をするかも大事ですが、改善までの考え方が非常に重要だと思っています。


上で挙げた負のスパイラルを正のスパイラルにすることが必要です。

負のスパイラルは体の使い方の癖が根源にあります。

それを改善するために、

①まずは日常のメイン動作である歩行から改善 → ②でも膝が痛いからまともに歩けない → ③アライメント修正(施術)をして一時的にでも歩けるようにする → ④その間に体の使い方(主に歩行)を矯正する → ⑤恒常性が働く前に定期的にアライメント修正をする → ⑥さらに体の使い方を矯正する → ⑦修正されたアライメントを恒常化させる

このような考え方で私は改善を図ります。


少し分かりづらいかもしれないので補足をします。

人間は恒常性の生き物なので、施術をしても数日すると体は元に戻ろうとしてしまいます。

ですので施術後の良い状態で、体を動かせる範囲で動かして、それを脳に記憶させようとします。

とは言え、それでも体は元に戻ろうとしてしまうので、そうなる前に再度施術をすることで良い状態をキープします。

そうすることで徐々にですが、体の良い状態の方が恒常化してきます。

そうなれば負のスパイラルから脱却して正のスパイラルに転換できます。


ここで注意点は、痛みをとることを最終的なゴールに設定してしまわないことです。

痛みが取れたからといって安心していると、運動不足に陥ってしまい、また負のスパイラルに戻ってしまう可能性があります。

定期的に体を正しく動かす習慣をつけるところまでをゴールに設定することがお勧めです。



まとめ

変形性膝関節症は主に高齢者や女性に多い病気で、その細かな原因は人それぞれですが、膝周辺のアライメントが崩れてしまっていることが共通しています。

アライメントが崩れてしまう理由は、体の変な使い方の癖が人それぞれあるからです。

手術をしても体の使い方の癖は治すことができないので、保存療法(運動療法)で改善を図ることをお勧めします。

運動療法をするにしても「○○筋を鍛えましょう」というような指導方法では改善は難しいので、ご自身の癖をしっかりとフィードバックしてくれる治療家に罹るのが良いでしょう。

また、人間は恒常性の生き物なので、アライメントを整えた状態を定期的に作り、その状態で体を正しく動かすことを脳に記憶させることが必要です。

痛みの改善が見られたら、最終的には、体を適度に正しく動かすことを習慣化するところまでを目標にしましょう。


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