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乳製品って身体に良いの?悪いの?

今日は乳製品、まぁ牛乳に関してのお話です。
結論から言いますと、健康のために牛乳を飲むことは僕はあまりおすすめしていません。
あくまで嗜好品として、好きで飲む分にはお好きにどうぞ、って感じなんですけど健康のために飲むものではないというお話をしていきます。
それはなぜかということを5大栄養素の炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラル、観点でご説明していきます。
この内容はYoutubeでも話してます。
内容は同じですが読むのがめんどくさい方はこちらへどうぞ
1.炭水化物
牛乳に含まれる糖質は乳糖、ラクトースというものになるんですが、これを体内で分解するにはラクターゼという酵素が必要になります。
アジア圏の成人の半分以上はこのラクターゼがないと言われています。
日本人に至っては約8割の人がありません。
赤ちゃんの時は母乳を飲むので2歳くらいまでは誰もがラクターゼが体内で作られるんですがそれ以降はどんどん作れなくなっていきます。
つまり乳製品の糖質は多くの人が体内で分解できないということです。
牛乳を飲むとなぜかお腹を下す、という方はまさにこれに当てはまりますね。
2.タンパク質
牛乳に含まれるタンパク質の8割はカゼインです。
ホエイがメインと思われがちですが実はホエイは全体の2割程度なんです。
で、このカゼインは代表的なアレルギー物質なんです。
Googleで「カゼインスペース」と打つと3つ目に「カゼイン アレルギー」と表示されるくらいです。
代表的なところで言えばアトピーや花粉症などとの関連性が高いです。
3.脂質
牛乳の脂質には中鎖脂肪酸やオレイン酸などのいわゆる良い脂質も多少は含まれているんですが大半は飽和脂肪酸です。
飽和脂肪酸は確かに人体にとっても必要な栄養素の1つではあるんですが、
現代の栄養バランスではこれ以上積極的にとっていく必要はないよね、という脂質です。
飽和脂肪酸は過剰摂取すると動脈硬化や心血管系疾患とも相関性が強いと言われています。
4.ビタミン
ビタミンに関しては日本のほとんどの牛乳は高熱で加熱殺菌処理をされているのでビタミンはかなり死んでいます。
特に安い牛乳なんかはそうですね。
そういう観点からも給食で出る牛乳が高級な牛乳とはとても思えないので、どうなんだろうなぁという疑問が残りますね。
高級な牛乳なんかは高温で加熱処理をせずに60°くらいでじっくりと処理をしているものなんかがあります。
飲むならこういうものの方がいいですよね。
5.ミネラル
牛乳と言えばカルシウムだと思います。
確かにカルシウムは多く含まれているのは事実なんですが、カルシウムが多すぎて問題、ということなんです。
人間の体はカルシウムとマグネシウムのバランスが大切です。
このバランスは神経的にも筋肉的にも骨的にも重要です。
このバランスが崩れている人は脚がつりやすかったりもします。
脚がつるっていうのは神経的な問題や筋肉的な問題が起こっているということですのでこのバランスがいかに大切か分かってもらえると思います。
で、このバランスはカルシウム2に対してマグネシウム1、くらいが理想とされています。
牛乳はこのカルシウム:マグネシウムがだいたい10:1くらいなんです。
カルシウムが多すぎて問題なわけです。
で、牛乳を飲むと身体は
「おっと、カルシウムが大量に入ってきたぞ!マグネシウムとのバランスがおかしくなるからカルシウムを体外に出さなければ!」
となってすでにカルシウムが貯蔵されている骨からカルシウムを分解して体の外に出してしまうんです。
これがいわゆる脱灰という反応です。
その証拠に牛乳などの乳製品を多く消費する酪農4カ国といわれる、スウェーデン、デンマーク、ノルウェー、フィンランドでは骨粗鬆症が多いんです。
これに対してこの国々は反論をしていて、日照時間が短いからとか、平均身長が高いから骨密度が落ちやすいとか、そいうったことを言っているんですが、
乳製品の消費量と骨粗鬆症の相関性がこんなにも顕著に出てしまっているのはどうなんだ、ってところですよね。
まとめ
炭水化物
ラクトースを分解するタクターゼという酵素を日本人の8割が持っていない。
タンパク質
代表的なアレルギー物質であるカゼインが全体の8割を占めている。
脂質
飽和脂肪酸がほとんど。過剰摂取すると心血管系疾患に繋がりやすい。良い脂質はほんのわずか。
ビタミン
加熱処理の工程でかなり死んでいる。
ミネラル
カルシウム多すぎて問題。カルシウムを体外に出す工程で骨が分解されてしまい、骨粗鬆症のリスクが高まる。
こういった理由で以下のようなことを改善したい場合には乳製品に着目してみると良いかも知れません。
・疲れやすい体質
・腸内環境
・アトピー
・花粉症
・生理痛
乳製品やめるだけで悩みが解決されるケースはありますので1つ参考にしていただければと思います。
おまけ
さて、こんなに栄養学の観点で乳製品にあれこれ言ってきたわけですが、実は僕はそもそも栄養学というのは話半分に聞いています。
栄養学ってまだまだ分かっていないことがたくさんあるんです。
人間の体はそもそも必要な栄養素を必要なだけ吸収する、という能力が備わっています。
現代では加工品や食品添加物でありふれています。
そういうものばかりを食べていると人間本来の機能がどんどん低下していきます。
加工品や食品添加物だけじゃなくて、サプリメントやプロテインなんかもそうだと思っています。
自然の食べ物を食べていたら、体内でそれを分解して~という工程があるのに、栄養素をダイレクトに体に投入したら分解するという工程がなくなるわけですよね。
そりゃ栄養素を吸収する能力は落ちますよね。
そういったことを繰り返していくうちに体の本質的な機能が落ちていく訳です。
何が言いたいかというと、人間本来の機能がしっかりしていれば、例えばタンパク質をどれだけ摂りましょう、とかっていう話ではなくて、
最低限のタンパク質しか摂ってなかったとしても、それを体内で最大限効率よく吸収することができるのでそれで問題ない、っていうことなんです。
あとはこんな話もよくするんですが、
ここに1つのトマトがあったとします。
このトマトを栄養学的に栄養素をズラーっと計算して書き連ねます。
で、その栄養素を化学的に集めたらトマトはできあがるんですか?ってことです。
できないですよね。
ということは、栄養学では解明しきれていないものがそこに存在しているわけです。
なので僕はトマトそのものを食べることが大事だと思っています。
さらには面白いことに、ある栄養素を化学的に摂取するのと、自然の食べ物から摂取するので体で起こる反応が違うということも研究で証明されています。
ビタミンはお肌に良い~なんて言いますが、サプリメントで摂取するのと食べ物で摂取するので結果が変わるんです。
ビタミンがお肌に良いことは確かに事実ではあるんですが、その摂取の仕方ということも重要なんです。
少し長文になってしまいましたが、そういうわけで僕は栄養学を話半分に聞いているわけです。
そんな考えの僕ですら、牛乳に関してはどうなんだろう?と思うことがあります。
僕の考えが絶対に正しいということは言いませんが、1つ参考にしていただけたら幸いです。