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スクワットでお尻をメインターゲットにするのは危険?
以前の記事でお尻を鍛える上で効率の良いものとそうでないものをご紹介しました。
そこでスクワットは中立の立場である、ということをお伝えしました。
その詳細をご説明していきたいと思います。
まず、お尻の筋肉は伸ばして鍛える事が良いことは前回ご説明しました。
ではスクワットをする上でどうすればお尻が伸びるポジションになりやすいと思いますか?
答えは、ナロースタンス(脚の幅を狭くする)で行うことです。
ところがどっこい、ナロースタンスでやるスクワットは非常に危険です。
それは股関節の形状と、膝のスクリューホームムーブメントという機能が関連してきます。
まず股関節の形状から。
皆さんご存知の通り、股関節は骨盤と大腿骨を繋ぐ関節です。
骨盤から大腿骨の生え際は真下に真っすぐ生えているわけではないということがポイントです。

画像の通り、斜めにハマっています。
そこから何が言いたいかというと、しゃがみこめばしゃがみこむほど大腿骨は外側に向きたがる、ということです。
でも、ナロースタンスで構えてしまっていると地面に設置している足は動くことができないので、結果股関節に負担をかけてしまいます。
ここで膝のスクリューホームムーブメントも影響してくるのですが、スクリューホームムーブメントは一般の方には少し難しい内容なので簡単に説明すると、膝の曲げ伸ばしの際に大腿骨と脛骨の位置関係がポジションによって変わるという機能のことです。
上記のように股関節に負担がかかっていて、大腿骨が外に向きたがっている状態だと、今度は膝にも捻じりの力が生じてしまいます。
この捻じりの力がスクリューホームムーブメントの正しい動きと違うんです。
結果、膝を痛めるリスクも高くなる、ということです。
以上のことから、スクワットはナロースタンスではなくワイドスタンスでやるべき種目であることが分かります。
ワイドスタンスでやるということは、お尻は伸張されにくくなるわけですから、結果としてお尻にかかる負荷の割合はナロースタンスに比べて低くなります。
スクワットはお尻を鍛えるのに効率的ではない、ということだけを聞くと「え??」という感じになると思いますが、以上のことを理解してもらえればなるほどと納得してもらえるのではないでしょうか。
スクワット自体はものすごく良いトレーニングなので、その点だけはお間違いないように!