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【不調改善】視覚情報に頼りすぎると危険!【パフォーマンスアップ】

YouTubeで動画としても配信しています
今日は視覚とは何か、ということを解説していきます。
どんな人に見てほしいかというと、今現在何かしらの疾患を抱えていたり体に悩みがある人や、
スポーツをやっていてそのパフォーマンスを高めたい人などに見てほしいです。
少し難しい話もあるかもしれませんが、最後まで見ていただければなんとなく言わんとしていることは理解していただけると思います。
では本題に入ります。
視覚とは全ての感覚情報の約7割を占める。
脳のキャパで言えば視覚情報を処理するのに脳全体の27%が使用されるということが分かっている。
視覚情報に頼り続けていると視覚以外の五感が鈍る。
別の動画でボディマップについての説明もしてますが、自分の体が今どのような状態になっているかを把握する力が鈍る、ということが起きます。
そうなると人間としての能力が低下してしまうのは容易に想像できると思います。
では、どのような状態が視覚情報に頼りすぎている状態と言えるのでしょうか。
その前に視覚情報について簡単に分類わけをしてその内容を理解しましょう。
視力:眼球の機能評価の1つ。中心視の評価。
中心視野:視野の中心。全体の2%程度の面積。処理速度は遅く、細かいことの分析は得意。
周辺視野:視野の周辺。全体の98%程度の面積。処理速度が速く、光の分析が得意。
中心視のウェイトが高ければ高いほど、視覚情報に頼りすぎていると言えます。
例えば、スポーツにおいてその競技がものすごくうまい人に「どこを見ているんですか?」という質問すると、
うまい人は何も考えてなくて全体をボヤっと見ているだけなので「いや~なんとなくっすね」みたいな回答になることが多い。
野球のバッティングでは一流の選手はピッチャー全体をぼんやり見たまま球がなんとなく近づいてきているところを周辺視野で捉えて
なんとなくこのへんでしょ、という感じでバットを振る。
バドミントンは250㎞のシャトルを中心視で見ているわけではなくて周辺視野でぼんやり見ている。
プロゴルファーがアマチュアの人にレッスンをする時に、「球はぼんやり見るように」という指導をする。
これがなぜかというと、一点を集中してみるということは中心視を使うことになるので情報処理が遅くなります。
スポーツにおいては情報処理のスピードは死活問題になるので、基本的には周辺視を使って競技をするのがパフォーマンスが高くなります。
体に不調を抱えている人でも中心視に頼りすぎている状態は危険です。
例えば、
ギリギリ歩くことができるようなレベルの人であれば地面を見て歩くような状態になります。
本来であれば前方の遠くに視線を向けて周辺視野を使って人とぶつからないようにしたり障害物に気付いたりしますが、
地面を見ている状態だと人とぶつかったりしてしまいます。
また、冒頭で説明したように自分の体が今どのような状態かを把握する能力が落ちるので、
高齢者であれば転ばないように重心を下げることによって安定化をはかり、その結果膝が曲がり、骨盤が後傾して、背骨が曲がって、いわゆる高齢者の姿勢ができがります。
この状態であればそりゃ肩こり腰痛になりやすくて当たり前です。
若者でも、自分の体の状態が今どうなっているかが分からないと姿勢不良に繋がります。
第三者から「あなたの重心はつま先に偏りすぎてますね」ということを言ったとしても、本人は「本当ですか?全然わからないです」となるわけです。
この状態だと高齢者や若者とかの垣根はなく、何かしらの体のエラーが起きてしまいます。
このような状態にならないためには大きく分けて2つの軸でアプローチすることができます。
まずは中心視ばかりを使うようなスマホやPCなどの作業時間を減らす、というアプローチ。
もう1つは周辺視野を鍛えたり、体性感覚を活性化させるようなトレーニングを行うというアプローチ。
前者のアプローチができれば手っ取り早いですがそうもいかないのが現実問題としてあると思います。
では、周辺視野や体性感覚を鍛えることが重要になってくるということはご理解いただけると思います。
具体的にどのような手段があるかというと、ぶっちゃけいくらでもあります。
周辺視野を鍛える方法としては
亀田3兄弟が小さい頃にやっていたという、近くからピンポン球を投げられてそれを避けるというような練習や、
速読の練習なんかでも用いられる、数字がまばらにちりばめられている用紙の中から1番から順番に見つけていく練習など。
体性感覚を鍛える方法は
目を瞑って右手と左手の人差指をくっ付けたり、目を瞑って片脚立ちをしてみたり、
第三者に脚の指を触ってもらってどの指に触れられているか当てるとか、
なんならストレッチポールの上でゴロゴロしているだけでも、なんでもいいんです。
こういったことで周辺視野のウェイトを上げたり、体性感覚を向上させることによって、不調の改善やスポーツのパフォーマンスアップに繋げることができます。
筋トレと同じで、1日2日で結果が出るようなものではありませんが、日々努力することで前進するということは間違いなく言えます。
自分の体に変化をもたらしたいという人は是非、視覚情報に頼りすぎた日常に問題意識を持って、色々と取り組んでみてください。